Blu-ray/Ultra HD Blu-rayで、Dolby AtmosとAURO-3Dを収録
当研究所の入交英雄が録音・ミックスを担当した山本剛トリオ『A Shade of Blue(ア・シェイド・オブ・ブルー)』の映像作品が、2026年10月30日にevosoundから発売されました。
山本剛トリオは、ピアニストの山本剛を中心に、香川裕史(ベース)、大隅寿男(ドラム)という国内ジャズ界を代表する名手で構成されるピアノ・トリオです。1974年に発表された名盤『ミスティ』以来、国内外で高い評価を得てきました。本場のジャズを思わせる深いブルース・フィーリングと、息の合った力強いスイング感が持ち味です。高音質録音でも知られ、オーディオファンからも長く支持されています。
本作は、当初からイマーシブ・オーディオでの制作を前提に録音された作品であり、今回発売された映像作品が、プロジェクト本来の完成形となります。MQA-CD+Blu-rayの2枚組と、Ultra HD Blu-ray(UHD-BD)の2形態で発売されました。UHD-BDにはDolby Atmosに加え、AURO-3Dミックスも収録されています。
作品情報
- タイトル:ア・シェイド・オブ・ブルー(A Shade of Blue)
- アーティスト:山本剛トリオ(山本剛 p/香川裕史 b/大隅寿男 ds)
- 発売日:2026年10月30日(金)
- レーベル:evosound(Evolution Media Limited)
- 形態:MQA-CD+Blu-ray 2枚組(EVSA2521MB) Blu-ray音声:Dolby Atmos/ステレオ
Ultra HD Blu-ray(EVOB2538U) 音声:Dolby Atmos/AURO-3D/ステレオ - 録音:2021年12月9日、品川区立五反田文化センター音楽ホールでのライブ録音
- 録音・ミックス:入交英雄(WOWOW オムニクロススタジオ)
- マスタリング(CD/SACD):Bastiaan Kuijt氏(BK Audio、オランダ)
- MA(Blu-ray/Ultra HD Blu-ray):入交英雄(ならまちスタジオ)
- 国内向け購入リンク:https://bio.to/AShadeOfBlueJapan

左から香川裕史(b)、山本剛(p)、大隅寿男(ds)
作品について
本作は、2023年10月にMQA-CD(ステレオ)、ハイブリッドSACD(5.1chサラウンド)、180g重量盤LP(2枚組)として先行発売されました。同年12月には、音楽配信とイマーシブ・オーディオ版のダウンロード販売(5.1ch FLAC/Dolby Atmos)も始まりました。これらの先行発売版から、今回の映像作品に収録されたイマーシブ・オーディオ版まで、録音・ミックスは一貫して入交英雄が担当しています。
CD・SACD用の音声は、マスタリングエンジニアのBastiaan Kuijt氏(BK Audio)によるマスタリングを経て最終的に仕上げられています。一方、Blu-rayなどの映像作品では、MA(映像の音声を仕上げる工程)によって音声を最終調整します。このMAは入交英雄が担当しており、Blu-rayおよびUltra HD Blu-rayに収録された96kHzのステレオ音声も、CD・SACD版とは異なる調整を経て仕上げられています。
MQA-CD+Blu-ray盤では、MQA-CDに収録されたBastiaan Kuijt氏のマスタリングによるステレオ音源と、Blu-rayの第2音声に収録された入交のMAによるステレオ音源を聴き比べていただけます。
Ultra HD Blu-ray盤にはMQA-CDは付属しませんが、4K映像とともに、Dolby AtmosとAURO-3D、2種類のイマーシブ・ミックスが収録されています。それぞれ異なるミックスの聴き比べもお楽しみいただけます。
作品の評価
CD・SACDなどの発売以来、国内外のオーディオ誌やジャズ媒体で取り上げられ、高い評価を得ています。主なレビューや掲載記事をご紹介します。
・タワーレコード オンライン(2023年9月14日)
国内盤の発売に先立って掲載された特集記事です。「アーティストが奏でている本来の音をそのまま再現する」をテーマに、コンサートホールで一発録りしたライブ録音として紹介されています。一発録りならではの緊張感と、ホールの豊かな響きが特長として挙げられています。
Tower Record Online – 山本剛トリオ『A Shade of Blue』特集
・UK Vibe(英国、2023年10月21日、レビュー:Mike Gates氏)
4/5の評価です。繊細でロマンティックな演奏と、1970年代のスリー・ブラインド・マイス時代を思わせる味わいを高く評価し、「beautifully recorded and produced(見事な録音とプロダクション)」と、録音面にも賛辞を寄せています。
UK Vibe – Tsuyoshi Yamamoto Trio ‘A Shade of Blue’
・Audiophile Style(米国、2023年12月8日、レビュー:Chris Connaker氏)
Dolby Atmos版を7.1.4chのシステムで試聴したレビューです。
「instant classic(早くも名盤)」と評し、1970年代のスリー・ブラインド・マイス作品を聴き込んできた筆者も、本作のDolby Atmos版をトリオの作品の中で最も気に入ったと述べています。
特に、入交英雄による録音・ミックスを高く評価し、ピアノの音は従来のスリー・ブラインド・マイス作品を超えると称賛。さらに、ドラムの録音とイマーシブ・ミックスについても、グラミー賞受賞エンジニアBill Schneeによる名録音に匹敵すると評しています。
Audiophile Style – Tsuyoshi Yamamoto - A Shade of Blue (Immersive Edition)
・Magic of Analog, Vinyl, Digital and Spatial Sound(2024年1月8日)
LP、SACD(ステレオ/5.1ch)、CD層、ストリーミング、5.1ch FLAC、Dolby Atmos(圧縮版/ロスレス版)の計8種類のフォーマットを聴き比べた詳細なレビューです。
入交英雄が録音・ミックスを担当した本作について、特にロスレスのDolby Atoms(TrueHD)版を高く評価。コンサートホールの音響空間をリアルに再現し、楽器の配置にも奥行きと広がりが感じられると評しています。最終的に、同版を「a reference album for Dolby Atoms (Dolby Atmosのリファレンス・アルバム」と位置づけています。
Magic of Analog, Vinyl, Digital and Spatial Sound – Tsuyoshi Yamamoto Trio: A Shade of Blue
・The Absolute Sound(米国、2025年9月号・2026年2月号)
1972年創刊の米国を代表するハイエンド・オーディオ誌The Absolute Soundでは、シニアライターのAndrew Quint氏が選ぶイマーシブ作品のベストリストに、本作のDolby Atmosミックスが継続して選ばれています。
2025年9月号(Issue 363)の第1回「42 Best Sounding Atmos Mixes」では、ジャズ部門で第3位に選出されました。さらに同部門の第2位には、入交英雄がイマーシブミックスを手がけたボブ・ジェームス・トリオ『Feel Like Making LIVE!』も選ばれ、入交が手がけた2作品が上位3作品に入りました。
The Absolute Sound – 42 Best Sounding Atmos Mixes(September 2025)
続く2026年2月号の第2回「50 Best Sounding Atmos Mixes」では、本作はジャズ部門第2位に順位を上げました。
Andrew Quint – The Absolute Sound
QuadraphonicQuad – The Absolute Sound’s “50 Best Atmos Mixes”
ステレオとサラウンドで高い評価を得てきた本作を、今回の映像作品ではDolby AtmosとAURO-3Dの2つの方式でお楽しみ頂けます。ぜひ映像とともに、その音の魅力をご堪能下さい。
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映像作品の発売に関するニュース記事です。
PHILE WEB – 山本 剛トリオ『ア・シェイド・オブ・ブルー』が映像作品で登場。MQA-CD&Blu-rayとUHD BDで10/30発売(出典:PHILE WEB、2026年9月17日、編集部:石井達也)
